「もののけ姫」考察!ジコ坊というキャラクター設定について!

壮大な物語で私たちの胸に残る「もののけ姫」。

今回は、登場するキャラクターのジコ坊について。

意外と謎の多い彼は、一体どんな人物像で描かれていたのでしょうか。


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もののけ姫を見たことがある人なら、ジコ坊と言ってわからない人はいないと思います。

それなりに印象があるものの、深く追ってみても意外にも謎が多い。

作品の中で、どんなキャラクター設定だったのでしょうか。

ジコ坊は戦闘経験が豊富

見た目は中年の小柄な男で、「師匠連」と呼ばれる組織の一員。

シシ神の首を狙い、唐傘連の頭領を務めている。

石火矢衆の頭にもなって、ジバシリという狩人たちも動かしている。

この立ち位置や、下駄で岩を飛びまわったり、アシタカと張り合う場面ったり、ヤックルと並走するなどから見ても、かなりの戦闘経験を持っているのでしょう。

シシ神の首をエボシが飛ばした後にも、日の出寸前まで走り回って生き残るほど。

典型的な俗世の人間

アシタカが持っていた砂金の大粒の価値に、誰もが気が付かなかったものの、ジコ坊はすぐに気づいたことから、世間のことをよく知っている。

また、自分の意思や、自然を破壊することのモラルよりも、天朝から授かった命令に忠実に従うだけ。

社会の中で生きる彼から見れば、アシタカの行いが愚かに見えていたのでしょう。

これらのことから、それなりに大きな町での経験も多いのではないかと推測できますね。

だだ、ジコ坊は人間社会のことはよく知っていても、大自然の恐ろしさは知らなかった様子。

乙事主が来たことの誤算や、シシ神の恐ろしさを知ることになっていく。

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ジコ坊の残した言葉

ジコ坊は、天朝の命令とは言え、シシ神退治に加担し、組織を裏で動かしたりと腹黒い人物に見える。

しかし、彼の放つ言葉には重みがあり、そのひとつひとつには、様々な経験から得られる叡智が詰まっています。

「人界は怨みをのんで死んだ亡者でひしめいとる。」
「祟りというなら…この世は祟りそのもの…。」

彼は彼なりに、辛いこと苦しいことを経験して、生きる術を今の形で見出していたのでしょう。

「人はいずれ死ぬ。遅いか早いかだけだ」

どうせ死ぬのだから、自分の思った通りに生きる。

以外にも力強い言葉で、方向性が違ってもアシタカにも響いたかもしれませんね。

「やんごとなき方々の考えはワシにはわからん。」

偉い人、お家柄のいい奴らの考えていることはよくわからないという意味。

ジコ坊は恐らく、難しいことを考えるのが嫌いで、生きるために命じられたことをやっているだけ、という意思があるのでしょう。

現代で言えば、組織にかくまってもらいながら生きる会社員といったところでしょうね。

「天土(あまつち)の間にある、全ての物を欲するは人の業というものだ。」

このセリフから、何もかも欲しがることは愚かなことだとジコ坊は知っていたということですね。

さすがは経験豊富で長年生きてきただけはあります。

彼もまた、完全な悪なわけではなく、ただ自分の使命を全うしながら生きているだけなのでしょう。

「いやぁ…参った参った。馬鹿には勝てん。」

個人的にはこのセリフが一番好きですね。

御上に従って生きたほうが、いいに決まっていると考えるジコ坊からすれば、御上に抗うアシタカがバカにしか見えなかったのでしょうね。

ただ、社会の中で生きるベテランのジコ坊に、これを言わせたアシタカがまたすごい。

アシタカは、御上よりもさらにその上、シシ神よりもまた上。

曇りなき眼で物事を見定め、内なる神にだけ従ったということですね。

ジコ坊はアシタカに好感を持っていた

物語を見ていくと、アシタカに森にいるシシ神の存在を教えたのはジコ坊。

一緒におかゆをたべたり、語りあったり。

むやみな戦闘は避けると同時に、アシタカには敵意を見せない。

また、最後の「バカには勝てん」という言葉から、アシタカの正義に対しての完敗を認め、アシタカという人物そのものが嫌いなわけでも恨んでいるわけでもない。

自分の信じた道をまっすぐに進み続けるアシタカに、ジコ坊はどこか惹かれるものを感じていたのかもしれませんね。

ジコ坊も人だった

やはり、こうしてジコ坊という人物を見ていくと、彼もただの人であったということ。

自分の生活のため、生きて行くために、組織人としての役目を果たそうとしていた。

それが例え神殺しだとして、そうするしかなかったのでしょう。

ただ、アシタカという人物に出会うことによって、様々な葛藤もあったことでしょう。

最終的には、人としての道を貫いて、互いが共生していく形へ導かれ、内心ホッとしたのかもしれませんね。

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