「魔女の宅急便」ジジと話せなくなったのはなぜ?そのまま戻らないの?

ジジといつも会話をしていたキキは、突然ジジと話せなくなります。
そして、ラストシーンでもそのまま話せないまま終わってしまいます。

この部分に疑問を抱いている方もおおはず。
しかし、これには宮崎監督の思いときちんとした理由と設定があるのです。

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ジジの声が聞こえなくなった理由は?

ネット上で様々な見解が飛び交っているジブリの隠し要素のひとつ。

作品に対してどのように解釈するかは見る人の自由ですし、それがジブリ作品の狙いでもあったりします。

ただ、このジジと話せなくなる理由にはきちんとした答えがあるようです。

正解はなんなのか?

ネットで都市伝説的に広がっている代表的なものから探っていきましょう。

キキが恋をしたから!?

キキはトンボと出会い、素直になれずにそっけない態度ばかりとってしまいます。

このことには自分でも気づいていますし、そのことについて悩んでいたと思います。

そして、その悩みがピークに達してしまい、寝込んだ後からジジと話せなくなります。

しかし、これは直接的にジジと話せなくなる理由としては説明不足で単純に「恋をしたから」というものでは結論づけることはできません。

ジジが恋をしたから!?

これもキキの恋愛と同じように、ジジが恋をしはじめた頃と被っているため、そのようにもとらえることはできます。

ただ、もしこういった設定のものだとすれば、少々浅い設定になってしまいます。

「魔女の宅急便」という作品の特性上、普通では考えられない事象が起こっている世界なので、それができなくなったとしても、それが「普通」なため、力がなくなったというよりも通常の状態に戻っただけ。

そのキッカケが恋愛だったということにもできます。

大人になるとお化けが見えなくなるとか、不思議な力がなくなるとかそういった類の発想に近いものです。

しかし、これもまたジジと話せなくなった原因としては少し違います。

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キキが成長したから!?

これは、成長という言葉が広義なために、正解でもあり不正解でもあります。

さらに、恋愛をしたからということもこの「成長」には含まれるので、なんとも言えないところです。

「成長したからジジの言葉がわからない」というのも、直接的に結びつけることが難しく思う方も多いと思います。

成長を精神的なものにとらえたり肉体的なものにとらえたりする方がおられるようですが、精神的なものなのは確実です。

しかし、「成長した」⇒「魔法が消えた」⇒「ジジと話せない」という解釈をしているなら、それは不正解になるでしょう。

ここが重要なところで、最大の疑問を生む部分です。

しっかり見ている方はもちろん気付いているでしょうが、魔法の力が消えたからだとすると、トンボを助けるために空を飛ぶ力を取り戻したかのように見えたキキですが、最後のシーンでジジは「にゃー」としたか言わず、さらにそれに対するキキの反応は、微笑み返すだけというもの。

魔法の力がなくたってジジと話せなくなったと思っていたのなら、ここで完全に引っかかり、???なまま終わってしまうことでしょう。

そもそも、これがこのアニメのミスディレクションであり、魔法の力だと思い込んでいると抜け出せません。

キキの魔法の力がなくなったから!?

一番誰もが思っていることだと思いますが、実はこれが答えとは最も離れているものです。

キキは目を覚ましてジジの声が聞こえないことを知り、ハッとして外へと飛び出し、空が飛べなくなっていることにも気づきます。

このシーンがあるために、ジジと話せなくなったことが、魔法が使えなくなったことの一部のように感じてしまいます。

キキは黒猫と話し、空を飛ぶためにこれをキキの魔法だと捉えてしまいがちですが、そもそもジジと話していたこと自体が魔法ではないのです。

私も最初はそう思っていたので、これを知ったあなたも衝撃を受けていることでしょう。

ただ、確かに考えてみるとキキはジジと会話しているわけで、動物と会話できる能力などありません。

旅立つ前に母親が「キキは空を飛ぶことしか覚えなかった」と言っています。

原作でもこの設定は同じで、キキは旅立つ時には飛ぶことしかできません。

ここが、宮崎監督の狙いであり、視聴者として最も気づきにくい部分なのです。

そのため、ジジとの会話が魔法の能力だと認識したままだと、途中で話せなくなり、ラストシーンでも「にゃー」とした言わないジジを見て不思議に思ってしまうというわけです。

しかし、ジジと会話していたのはなんだったのか?どうして急にはなせなくなったのか?という疑問の答えには到達できないと思います。

その答えは、宮崎監督自身の言葉で表されています。

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ジジと話せなくなった本当の理由!

キキはトンボを助けるために力を出し、魔法スランプは乗り越えたはずですが、ジジは喋らないまま。

ジジとなぜ話せなくなったのかという疑問だけが残っている方は多いでしょう。

その本当の答えは、宮崎監督のコメントにありました。

宮崎駿
「ジジの声はもともとキキ自身の声で、キキが成長したためジジの声が必要なくなった。変わったのはジジではなくキキ。」

都市伝説的に語られているものとは全く違ったもので、これこそが本当の答えです。

魔法についてのところでも書きましたが、そもそもジジが話している声というのは、キキ本人の心の中の声なのです。

これは、自分自身の中にもうひとりの自分を表し、周りで起こる出来事への迷いを意味しているととらえることができます。

思春期で素直になれず、そんな自分に悩みながらいつも自問自答していたということです。

この声が消えてしまう。

つまり、この自問自答がなくなり、迷うことがなくなった。

聞こえなくなったというよりは、必要がなくなったことを意味しているわけです。

だから、ジジの声はそのまま戻らないですし、そのままでもキキは納得している様子なのですね。

これを宮崎監督は成長の証として表現したってことです。

この「魔女の宅急便」とう作品は、わかりやすいストーリーの中に非常に深い意味が隠されたすごい作品です。

そもそもジジとしゃべっていたこと自体が魔法ではないのですが、誰がどう見てもいつの間にかそう解釈してしまうという大掛かりなミスディレクションが仕掛けられているんですね。

もしかしたら、実際にはキキは猫とは話してなくて、ただ一人ごとを言っていただけかもしれません。

この宮崎監督の考える表現に気づいた方は少ないでしょうが、監督自身はそれに気付いてほしいというよりも、「わかる方にはわかる」「それがわからなくても楽しめる」という作品作ることが狙いだったようで、まさにその狙い通りの作品となっているので、実はものすごく天才的な作品なわけです。

ジジと話していることが魔法だと思ってしまうのもアリですし、初めからそのことに疑問を持つのもアリ。

ただ、魔法の力だと思っていると謎が残ってしまうってことです。

ただ、それでも見たあとにも、こうして作品について考察したりすることもまた狙いだったのかもしれませんね。

まとめ

ジジと話せなくなったのはなぜか?

・ジジと話していたのは魔法の力ではない
・ジジの声は自分自身の声
・ジジと話せなくなったのは自問自答すること(悩み、心のモヤモヤ)がなくなったから

ということです。

楽しんでいただけたでしょうか?

それではまた!

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